2014年3月4日火曜日

冬の学校!in 九大北海道演習林 前編

みなさん、こんにちは。今回は趣向を変えて、他大学でどの様な実習が行われているのか、潜入捜査をしてきましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

潜入先は、九州大学北海道演習林で行われた「フィールド科学研究入門・冬の北海道プログラム」、通称「冬の学校」。学部を問わず、九大の1,2年生であれば誰でも参加できる全学共通科目「フィールド科学研究入門」シリーズの一つです。参加人数は限定12人!農学部はもちろん、文学部・歯学部・医学部・工学部など、多様な学生さんたちがはるばる福岡から北海道にやって来ました。

九大北海道演習林は(鈴木宗男・松山千春の故郷である)足寄町にあります。北大研究林のある道北とは違い、道東の十勝地方に位置します。十勝地方は、日高山脈や大雪山系で雪が落とされるので、十勝晴れといって冬は天気が良く、積雪は少ないのですが、その分、放射冷却によりとっても冷え込みが激しい地域です。

そんな道東の森で、どの様な実習が行われたのでしょうか?


1日目 帯広駅集合~然別湖コタン見学~スキー技術解説・冬の行動技術講義


まず、帯広駅に皆さん集合しました。そのまま然別湖へ!

バスでおよそ2時間かかるため、この間にアイスブレイクで自己紹介がてら、ひとりひとり、北海道について調べてきたこと(予習)を発表していきました。

テーマは自由だったのですが、皆さんそれぞれの視点で面白い発表が多く、例えば、北海道の地図を作ってきた人の歴史、スキーを日本で広めたレルヒ少佐について、佐賀の七賢人と北海道とのつながりについてなど、全てとても勉強になりました。



そしてついに然別湖に到着!然別湖は大雪山国立公園内にある湖です。ここでは毎年、冬になると湖が凍って、50㎝以上の厚さの氷が湖面を覆います。その上に、氷上露天風呂や教会、イグルー、アイスホテルなどが雪と氷だけで作られています。

なぜ、ここに来たか?それは、イグルーを見るためです。イグルーとは、雪を固めたブロックで作るエスキモーの人たちの家です。実習中にイグルーを製作するので、そのお手本を見に来ました!


とても綺麗ですね!ここにある氷は、然別湖から伐り出しているみたいです。
明日からのイグルー作り、がんばりましょう~!

庁舎に戻ってからは、スキー技術に関する講義と冬の行動技術についての講義がありました。雪の多い地域では、森を歩くことすら道具と技術、そして正しい知識が必要です。明日以降、ゲレンデスキー、山スキー、スノーシューなどの道具を使って山を歩きます。低体温症・凍傷・雪目・雪崩などの原因や回避法など、内海先生が教えてくださいました。


2日目 スキー技術実習~イグルー製作~講義(冬の行動技術)




2日目は、それに備えて1日中スキーの練習です!半分くらいの学生さんが滑ったことがないor修学旅行以来、とのことで、スキーがプロ級にうまいスーパー技術職員の幸子さんが、丁寧に教えてくれました!

まずは、転んで起き上がる練習からです!この時点で既に、起き上がれない人が・・・。笑



でも、午後になるとみんなスイスイ滑ることが出来るようになりました!

素晴らしい上達っぷり!!


この日はとても天気が良く、本当にスキー日和!

くたくたになって帰って来ても、休む暇はありません!

宿舎に戻るとすぐにイグルー作りが始まります。毎日2時間くらい作業をして、
4日目には完成させてイグルーの中でココアを飲まなければなりません!!

雪のブロックを作るところから作業は始まります。

みなさん、もちろん初めての経験なので、見よう見まねで作り始めました。
どうなることやら、心配、、


夕食の後は1時間程、北海道の環境と自然について、田代先生より講義がありました。明日は雌阿寒岳のふもとの森を山スキー(のようなもの)で歩きます。その森林についての解説です。また、久米先生から雪には色んな種類がある、というお話しも聞きました。みなさん、雪に種類があるということを初めて知り、とっても驚いていましたね!


後編につづく

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