2014年10月30日木曜日

冬が、「コンコン」とドアをノックしました。

名寄では10/28、初雪が降りました!道北の季節を感じようシリーズ第5弾。今回は、一足早い冬の様子をお送りします!!


早速、ミニ雪だるまを作りました!



10/29にはさらに雪が降り、気象庁の記録では積雪深4㎝です。
事務所の駐車場も真っ白!とまではいきませんが、
うっすら積もっていました。

事務所隣のアカエゾマツも着雪して重たそうです。


さて、この日(10/29)、名寄から車で30分程度の雨龍研究林に行ってきました。
雨龍研究林のある幌加内町は、日本でも有数の雪の深い&寒いところです。
雨龍研究林に近い朱鞠内では、積雪深は14cmに!
青森県の酸ヶ湯ほどではありませんが、それでも全国の積雪深ランキングでは、常に上位にランクインしています。そして、寒さも頻繁にランクインしていますので、これから冬にかけて、ぜひチェックしてみてください!





山は真っ白!!
かろうじて車で行くことができました。

この日は林業技能補佐員研修が行われていました。
北大の全ての研究林(和歌山含む)から、たくさんの技能補佐員さんが集まり、
研修を行います。
この日の研修は、道北の天然林でいかに樹木を更新させるか?
ということがテーマでした。
道北の森は、2mにも達する深いササに覆われています。
その様な場所では、例えばミズナラのドングリが地面に落ちても、
ササの下では発芽することができません。
運よく発芽できても、林床は暗くて、成長することが困難です。

というわけで、木を伐採した後、ササごと土壌を引きはがして除去する「掻きおこし」が
この様な森では有効ということで、この現場では掻き起こしを行っています。

そして、掻き起こしをした後、土を戻した場合と戻さなかった場合で
その後の樹木の成長がどの様に違ってくるかをここでは調べていました。

土を戻すと、生えてきたダケカンバの成長がとても良くなることが分かりました。
その一方で、土を戻すと、針葉樹が生えてきません。
土を戻さなかった場所では、ダケカンバの成長が良くない代わりに、
たくさんの針葉樹の稚樹がありました。


どの様な施業(せぎょう)をすれば、どの樹種がどの程度成長していくか?
どういう条件であれば、ミズナラの様な林業的に有用な樹種がうまく育つのか?
まだまだ分からないことが多く、技術的に確立されていません。

北大研究林では、色んなことを試してみて、
どうすれば伐採後に樹木がうまく育ち、森を維持することができるのかを
教員・技術スタッフ・学生が一緒に調べています。

午後は研修を抜けて、泥川の方に行ってきました。
泥川の流量を測る橋げたです。
雪どけの時期には、この橋げたのさらに上の方まで
水量が増加するとのことでした。

そして、いつもの泥川のアカエゾマツ湿地林です。
雪のおかげで、ササが寝て、とても歩きやすい状態でした。
あいかわらず、とっても素敵な森でしたよ~!

おそらく、今回の雪は一度全て溶けてしまいます。ですので、冬が「コンコン」とドアをノックした程度です。でも、あと数週間もしたら、どっしりとまとまった雪が降り、それが根雪となり、本格的な冬がやってきます。彼らがやって来る前に、植物も動物も、人間も、冬への最後の準備をしなければなりませんね!

(今年はマイマイガが大発生したこともあり、ミズナラドングリが凶作だったとのことです。ネズミたちにとっては厳しい冬となるかもしれません。

そして、名寄の院生は、昨日、急いでタイヤ交換をしていたのですが、なんと、間違って軽トラックのタイヤを自分の軽自動車に装着してしまい、今朝、またタイヤ交換をしていました。。お疲れ様でした、、)


道北の季節を感じようシリーズ第一弾 「シラカバ樹関コーヒー」
                   第二弾 「祝・春到来!」
                   第三弾 夏の祭り                 
                   第四弾「収穫の秋」

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