2016年10月18日火曜日

公開森林実習 森林保全実習@雨龍研究林 その2

続きです。

3日目は、古丹別川に近接している国道239号沿いの地すべり崩壊地を最初に訪れました。
地すべり崩壊地
 
ここでは、笠井先生から北海道における地すべりの特徴や、地すべりが起こるメカニズムを学び、
地すべり地で対策として行われている集水井や排水工・アンカー工・法面工・護岸工をみました。

集水井




アンカー工

護岸工

そして、地すべり地から庁舎に戻る途中、朱鞠内湖の展望台に立ち寄り、丸谷先生から朱鞠内湖の特徴と歴史について説明がありました。

流域砂防学から少し離れますが、朱鞠内湖の説明をしていただきました
 
午後は、美深峠と名母トンネルの周辺にて、名寄・幌加内地域の地形・地質について断層との関係を桂先生から学びました。

幌加内町や名寄市の地形について学べる貴重な機会でした


その後、研究林内の泥川にて、丸谷先生からRiparian buffer stripsとオーバーハングについて説明があり、白樺橋から泥川下流部を観察しました。

2回目の展望台でした


更に夕食後、NPO法人森の生活で代表理事を勤められている麻生さんから活動内容のお話がありました。

麻生さんのお話は人を惹きつける力がありました
 
 
4日目は、引率の柿澤先生・庄子先生と、朝から全員で下川町へ向かい、NPO法人森の生活で勤務されている富永さん案内のもと実習を行いました。

バスで移動したので、まずは体操


最初に、A・Bグループの2班に分かれ、木工作家である臼田さんと乾燥施設にて勤務している谷目さんのお話を交互に伺いました。
生木から素敵な器を作製される臼田さん

臼田さんの作品をみせてもらいました


臼田さんは、かつて営林署管轄であった木工作業所で、パルプ材となる材木や伐採した庭木で木の器等のクラフトを作製されており、学生も作業所の旋盤を用いて木材を削る体験をしました。
新たな才能をみせる学生もいました

谷目さんも臼田さん同様に下川町の地域材を活用し、製材の乾燥と製品開発・販売を行われており、低温乾燥や直接販売について説明をしてくださいました。
木材の乾燥や商品開発について丁寧に説明してくださいました


お昼は豪華なバイキングを準備していただきました

午後は、限界集落である一の橋地区へ行き、木質バイオマスによる熱供給施設と菌床シイタケ栽培工場を見学し、下川町役場の平野さんから概要説明を受けました。


近代的なデザインの熱供給システム


なかなか見る機会のない内部を見せてもらえました

バイオマスボイラー

燃えているのが見えます


菌床はナラ材とカバ材のミックス


所狭しとシイタケが並んでいます
 
その後、ソーリー工房を経営している、地域おこし協力隊である小松さん・山田さんとから説明を受け、カモミール畑の越冬作業を学生が体験しました。

いざ作業開始!
2人で3日かかる作業を1時間で終わらせる事ができました!


最後に、一の橋コミュニティーセンターに移動し、小松さん・山田さんの移住や起業に関するお話を伺い、富永さん進行のもと学生が下川町で感じたことを話し合いました。

小松さん、山田さんのお話


進路を考える参考にもなったでしょうか

5日目は、学生が4グループに分かれ、1グループが1日を担当するかたちで1日目から4日目の振り返りを行いました。

1班が1日目についてまとめて発表しました


3班は3日目
4班は4日目を担当しました(2班写真撮り損ねました、ごめんなさい)
その後、昼食をとり、12時30分に引率の庄子先生と学生は雨龍研究林を出発しました。
皆さん5日間お疲れ様でした。先生方、下川町の皆さん、ありがとうございました。
  

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